しわ粒の発生が少なく外観品質に優れる大豆大粒品種「里のほほえみ」

タイトル しわ粒の発生が少なく外観品質に優れる大豆大粒品種「里のほほえみ」について説明します。
内容の要約 「里のほほえみ」は新潟県で作付けの多いエンレイで問題になっているしわ粒の発生が少なく外観品質が優れています。
また、成熟したときに莢がはじけにくく、莢の着いている位置が高いために、機械収穫に適しています。
百粒重が大きいことも特徴になっています。
背景とねらい 新潟県の大豆品種は90%以上が「エンレイ」で、作付けが集中していて収穫作業が遅れたり、連作などによる地力の低下から、しわ粒を主要因とした品質の低下が問題となっています。
そこで、品質に優れ、晩生で作期分散を図ることができる「里のほほえみ」を新品種として導入することをねらいとしました。
来歴 来歴について説明します。「里のほほえみ」は、農研機構東北農業研究センターが1996年に「東北129号」を母に「刈交0264MY F6」を父として人工交配を行い、選抜・固定を行った品種です。
里のほほえみの特徴 「里のほほえみ」の主な特徴は、次に示した8点があります。
成熟期は、「エンレイ」より9日程度遅い「晩生」 1点目は、成熟期が「エンレイ」より9日程度遅い晩生品種です。
開花期はエンレイと2日程度の差ですので、成熟期間が長い品種であると言えます。
花の色 「里のほほえみ」と「エンレイ」を見分ける一番簡単な方法は花の色を確認することです。「エンレイ」は紫色に対して「里のほほえみ」は白色なので区別がつきます。
外観品質は、「エンレイ」より優れ、しわ粒の発生が少ない 2点目は、外観品質が「エンレイ」より優れ。しわ粒の発生が少ないことです。
百粒重は、約40gと「エンレイ」よりも大きく、粒大は「大粒」品種 3点目は、百粒重が約40gで「エンレイ」よりも大きく、大粒の品種であることです。
収量は、「エンレイ」に比べて多収 4点目は、収量が「エンレイ」に比べて「里のほほえみ」の方が多いことです。
主茎長は、やや長いが、「エンレイ」に比べて倒伏に強い
5点目は、主茎長が「エンレイ」に比べて長いですが、倒伏に強いところです。
最下着莢位置が高く、裂莢しにくい性質を持つため機械収穫に適している 6点目は、「里のほほえみ」の最下着莢位置が「エンレイ」より5cm以上高く、莢がはじけにくい性質を持つため機械収穫に適していることです。
「里のほほえみ」と「エンレイ」の比較 写真を見ていただくと、「エンレイ」の莢が低い位置にあるのと比べて、「里のほほえみ」は高い位置にあり、コンバインの収穫ロスが少なくなることが分かります。
ダイズモザイクウイルス抵抗性は「強」 7点目は、病害抵抗性についてですが、ダイズモザイクウイルスと紫斑病に対して強の抵抗性を持っていることです。
加工適性を示す豆腐の硬さは「エンレイ」とほぼ同等 8点目は、加工適性を示す豆腐の硬さが「里のほほえみ」と「エンレイ」でほぼ同等ということです。
留意点 留意点は、6点ありますが、特に注意しなければならないのは、「里のほほえみ」は、早播きをすると裂皮が多くなるので、6月に入ってから播種することと、種子が大きいので、播種機は大粒用の部品を使用することです。

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