耕うん同時畝立て狭畦無培土栽培によるダイズ黒根腐病の発病軽減効果  栽培科高病害虫

タイトル
背景 県内の大豆ほ場の黒根腐病発生状況を調査したところ、ほとんどのほ場で黒根腐病が発生し、その1/4は多発生であることが分かっています。
発病度と収量の関係 ダイズ黒根腐病は、その発生程度に応じて減収します。
これまでの成果 ほ場調査データの解析結果、ダイズ黒根腐病の発病と連作の有無、明渠施工の有無が強く関係していることから、連作をしないこと、周囲明渠を施工することを成果としてあげました。
ただ、これらの対策だけでは、黒根腐病を十分抑えることはできません。
栽培環境・栽培法 そこで、作付年数や明渠の施工の次に発病と関連性が強い「培土回数」に着目しました。
発病との関連性は、作付年数や明渠の施工が99%以上であるのに対し、培土回数は84%とやや劣りますが、一般的な解釈では強い関連性があるとみなせます。
慣行栽培と狭畦無培土栽培 そこで、培土を行わない「狭畦無培土栽培」と慣行栽培の黒根腐病発病状況を調査しました。
試験ほ場の概要 試験は3年間7事例で、概要は図のとおりです。
重症株率と立枯株率 主なほ場の立枯株率調査結果について。
極少発生ほ場では差が見られませんが、狭畦無培土栽培では慣行栽培の立枯株率の1/4〜1/10に抑えています。
重症株率と立枯株率2 次に根の症状の重症株率について。重症株率とは、減収となる発病程度に達した株の割合を言います。
重症株率を狭畦無培土栽培と慣行栽培で比較すると、慣行栽培で70%を超える多発生となる場合でも、狭畦無培土栽培ではその半分以下に抑えています。
重症株率が1/3 比較試験データから重症株率の相対重症株率を算出すると、狭畦無培土栽培の重症株率は、慣行比で20〜40%になり、30%程度になる可能性が最も高いことが分かりました。
注意 本成果は、狭畦無培土栽培による黒根腐病低減技術を提案するもので、慣行栽培における培土回数削減を提案するものではありません。

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