佐渡における「一本〆」の酒造適性を高める施肥法

[要約]

 酒米「一本〆」において、窒素施用量が多くなると玄米、白米中の窒素含有率が高まり酒造用原料としての適性が劣る。佐渡での適正施肥量は基肥3s、穂肥1s(窒素成分s/10a)である。

[背景・ねらい]

 近年、酒造好適米は品質の年次間変動が実需者から指摘され、高品質米の安定生産・供給が求められている。そこで、佐渡における「一本〆」の本田生育特性及び酒造適性の高い酒米の栽培法を明らかにする。

[成果の内容・特徴]

  1. 窒素施用量を抑えることで酒造用原料として適性の高い酒米生産が可能で、佐渡での10a当たり窒素施用量は、基肥3s、穂肥1sが適当である。
  2. 穂肥の施用量が増加するほど玄米、白米中の窒素含有率が高まる(表1)。
  3. 玄米、白米中の窒素含有率と製成酒のアミノ酸度、紫外部吸収には相関があり、窒素含有率の高い米は酒造用原料としての適性が劣る(表1)。
  4. 基肥、穂肥量を多くすると精玄米重は増加するが、製成した酒の品質は低下する。(図1、表2)。
  5. 穂肥無施用の場合、酒造適性は高いが1穂・u当たり籾数が少なくなり精玄米重が減少する。また、千粒重も低下し心白の発生率も低くなる(表2、図2、3)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 施肥と玄米窒素含有率、製成酒の品質との関係は県内他地域、他の酒米品種でも利用できる。

[具体的データ]




[その他]

研究課題名:佐渡における「一本〆」の生育特性
予算区分:県単経常
研究期間:平成8〜10年
発表論文等:なし

農業総合研究所 佐渡農業技術センター
新潟県醸造試験場

連絡先

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