平成28年度 研究成果情報

 

省力化・コスト低減に向けた「あきだわら」の密播・疎植と多肥栽培

 

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[要約]

良食味多収品種「あきだわら」を用いて、密播育苗と疎植の技術を導入することで育苗コストや田植補助の労力を軽減するとともに、多肥栽培により60kg当たりの生産費を低減できる。

 

[背景・ねらい]

近年、米価の低迷や担い手不足等により、経営規模が急速に拡大する中で労力軽減や生産コストの低減が求められている。そこで、多収品種を用いて、密播育苗と疎植の組合せにより育苗の作業負担を軽減するとともに、多肥栽培で60kg当たり生産費の低減を目指す。

 

[内容]

1 良食味多収品種「あきだわら」を200g/箱(乾籾)の密播で育苗する。密播苗は慣行苗に比べ草丈は短く、乾物重は小さくなる(図1、表1)。

2 田植は欠株を抑えるため、11/m2設定で使用苗箱数8箱/10aを目標に行う(図2)。8箱/10aの1条あたりの使用量は、100m作業で約1/4箱に相当する。

3 使用苗箱数の削減により育苗資材費が、約3,500/10a低減できる。

4 200g/箱の密播と11/m2田植は市販の機械が利用できる。

5 窒素施肥量1217kg/10aの多肥栽培を実施することにより、収量は750kg/10aを確保できる(表2)。

6 60kg当たり生産費は、密播育苗と疎植に加え、多肥栽培により収量540kg/10aレベルと比較し70%になる(表3)。

 

[導入効果]

播種から移植までの労力を削減し、かつ多収を維持することにより、業務用米の規模拡大及び生産コスト低減ができる。

 

[導入対象]

大規模生産組織

 

[留意点]

1 「あきだわら」の種子は、種子取扱業者から入手できる。

2 品種特性は平成25年度活用技術「水稲多収品種・系統『新潟次郎』『アキヒカリ』『北陸糯216号』『あきだわら』の栽培特性及び加工適性」を参照する。

3 苗箱数が少なすぎると欠株が増えるので、欠株の発生状況を確認しながら田植を行う。

4 多肥栽培ではいもち病やチョウ目害虫など病害虫の発生が懸念されるため、これらの病害虫に効果が高い育苗箱施用剤を基本とし、発生に応じて本田防除を行う。

 

[具体的データ]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2 食味官能試験 

 

2 食味官能試験 

 

*、**はそれぞれ5%、1%準で有意差あり、nsは有意差なしを示す。

Ti

抗 

 

*、**はそれぞれ5%、1%準で有意差あり、nsは有意差なしを示す。

Ti

抗 

 

2 食味官能試験 

 
[その他]

研究課題名:北信越地域における高性能機械の汎用利用と機械化一貫体系を基軸とした低コスト・高収益水田輪作の実証

予算区分:外部資金(攻めの農林水産業の実現に向けた革新的技術緊急展開事業

研究期間平成2627年度

発表論文等:なし

 

新潟県農業総合研究所作物研究センター 栽培科

 

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新潟県農業総合研究所基盤研究部

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