平成27年度 研究成果情報
促成伏せ込みアスパラガス栽培における伏せ込み床内施肥の効果
※PDF版はここをクリック→促成伏せ込みアスパラガス栽培における伏せ込み床内施肥の効果

[要約]

 アスパラガスの促成伏せ込み栽培における伏せ込み床内施肥は、根株重が1.5kg以上の株に対して、約20%の増収効果が見られる。また、根株重は、茎葉刈り取り時の生育指数(GI値)から根株堀取り以前に推定が可能である。

[背景・ねらい]

 冬季の施設利用として、アスパラガスの「促成伏せ込み栽培」の導入が見られる。また、この時期の国内産は、外国産に比べ高単価で販売されており、農閑期の所得確保に期待が持たれる。そこで、収益性の向上に向けた増収を目指す伏せ込み床管理技術を開発する。

[内容]

1 伏せ込み内施肥は、根株重が重いほど増収効果が高くなる(図1)。

2 根株重が1.5kg以上の株は、伏せ込み床内施肥により、過半可販収量が約20%向上する(図2)。

3 根株重は、刈り取り時に生育指数(GI値)から推定することができる(図3)。また、生育指数及び根株重推定は、以下の式により算出する。
(1)生育指数算出:GI*=連続3株の茎円周注1)(cm)×平均草丈注2)(cm)
              *10の位以下を切り捨てる
    注1)茎円周:枯死茎を除き、3株分の茎を束ね、地際から約10cm上部を計測する。
    注2)平均草丈:概ね全体の95%の茎葉が繁茂している地際からの高さを計測する。
    注3)生育指数の測定は、1養成ほ場内3~5ヵ所計測する。

(2)根株重推定:y(根株重kg)=0.6×(GI/1,000)    r=0.9183**

[導入効果]

 当該年の根株重に応じた、伏せ込み床内施肥の効果を判断することにより、不要な施肥の回避もしくは増収効果が期待できる。

[導入対象]

 促成伏せ込みアスパラガス生産者

[留意点]

1 伏せ込み床内施肥は、根株を伏せ込む時に貯蔵根部位へ合い土(間土)と共に施用する。

2 施肥に使用した肥料は、普通化成肥料でN成分500~600g/3.3㎡(約90株)とした。

3 品種「ウェルカム」を使用し、10.5cmポリポットを用いた2月上旬播種、5月定植の1年生株である。また、根株養成は砂丘地ほ場において、黒マル チ栽培・チューブかん水で実施した。

4 株養成ほ場の栽植密度は、畦幅150cm×株間40cm×1条(166株/a)である。

[具体的データ]

[その他]

研究課題名:1 野菜の省力及び所得向上が可能な優良品種の選定と安全高品質生産技術の開発
        2 複合営農を推進・強化する新潟らしい野菜生産技術の開発
予算区分  :県単経常
研究期間  :1 平成21~23年度、2 平成24~26年度
発表論文等:なし
農業総合研究所園芸研究センター
育種栽培科 
 連絡先  TEL 0254-27-5555 
FAX 0254-57-2659