基肥一発肥料を用いた「ゆきん子舞」の鉄コーティング湛水直播栽培

タイトル
背景・ねらい 「ゆきん子舞」は高温登熟性に優れ、多収もえらえる品種であり、省力化のため、基肥一発肥料を用いた鉄コーティング種子を用いた湛水散播直播について検討しました。
試験方法の概略 直播日は平成26年が5月1日、平成27年が4月29日。
試験場所は作物研究センター内ほ場。
鉄コーティング量は乾籾の0.3倍量。
肥料は、窒素成分21%で燐安が9.8%、LPS60が11.2%含まれている早生専用の全量元肥肥料を用い、全層施肥しました。
適正な施肥量は? 適正な施肥量は?
施肥量と収量、玄米タンパク質含有率 苗立数80本区で総施肥窒素量を10アール当たり6kg、8kg、10kgとして比較した結果、有意差は認められませんでしたが、施肥が多いほど収量が高まり、玄米タンパク質含有率が高まる傾向がみられました。
収量は6kgで約580kg、8kgで約610kg、10kgで約630kgでした。
施肥量と外観品質 玄米外観品質に施肥量による差は認められず、いずれも整粒歩合70%以上でした。
施肥量と倒伏程度 倒伏程度はいずれの区も2以下でした。
施肥量は 以上から、施肥窒素量8〜10kgで収量は600kg以上が期待できますが、10kgでは玄米タンパク質含有率が高まるため、地力の高いほ場では8kgとする。
適正な苗立数は? 適正な苗立数は?
苗立数写真 試験は総施肥窒素量8kg/10アールで、崚たり苗立数20本、40本、80本、120本、160本で比較しました。
苗立数と出穂期、成熟期 苗立数が少ないほど出穂、成熟期は遅れ、コシヒカリの収穫時期とかさなるため、苗立数は崚たり80本以上は必要です。
苗立数別の収量構成要素 収量は20本で減収しますが、40〜160本の間では差がなく、600kg以上でした。
苗立数と玄米品質 苗立数の違いによる玄米外観品質に差はなく、いずれも整粒歩合70%以上でした。
苗立数と玄米タンパク質含有率及び食味(H27) 崚たり苗立数40本以下では玄米タンパク質含有率が高まり、食味も低下しました。
適正な苗立数は? 以上から、適正な苗立数は崚たり80〜160本と考えられました。播種量は乾籾換算で10アール当たり3〜4kgです。
苗立数別の生育の推移 参考までに、今回の試験における茎数とSPAD値の推移を示しました。
コーティング方法及び播種後の管理等は? コーティング方法や栽培管理等は「新たな水稲直は栽培導入の手引き」を参照してください。
留意点 留意点を示しました。
試験を実施した作物研究センターでのコシヒカリの移植栽培での基肥窒素量は10アール当たり3kgです。各圃場の地力に応じて施肥量を加減してください。
動力散布機で播種した場合の播種時間は10a当たり約4分でした。

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