活用技術 平成25年度
水稲多収品種・系統における多収のための窒素施用量と生育のめやす
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[要約]

 米粉用として多収となる施肥量は「新潟次郎」、「アキヒカリ」が基肥7kg/10a、穂肥6kg/10a 程度で収量700kg/10a、「北陸糯216 号」が基肥6〜8kg、穂肥4kg 程度で収量630kg、「あきだわら」が基肥7〜8kg、穂肥6kg 程度で850kg の収量が期待できる。

[背景・ねらい]

 自給率向上および食の安全安心志向などから県産米粉の要望が高いため、新潟県で栽培可能な水稲多収品種・系統の多収栽培のための施肥法を明らかにする。

[成果の内容・特徴]

  1.  「新潟次郎」および「アキヒカリ」は総施肥窒素量で13〜15kg/10a で多収となり、基肥7kg/10a、穂肥6kg/10a 程度で700kg/10a の収量が期待できる(図1)。
  2.  「北陸糯216 号」は総施肥窒素量7kg/10a では低収の場合があるが、10kg 以上では大きな差がみられないため、基肥6〜8kg/10a、穂肥4kg 程度で630kg/10a の収量が期待できる(図1)。
  3.  「あきだわら」は14〜16kg/10a で多収となり、基肥7〜8kg/10a、穂肥6kg/10a 程度で850kg/10a の収量が期待できる(図1)。
  4.  期待収量のための収量構成要素を表1 に示した。期待収量を得るための穂数は「新潟次郎」、「北陸糯216 号」、「あきだわら」は約400 本/u、「アキヒカリ」が500 本/u必要である。
  5.  生育ステージ別の生育量のめやすを表2 に示した。各品種の最高茎数および出穂期のSPAD 値は「新潟次郎」が520 本/u、SPAD 値43、「アキヒカリ」が580 本/u、SPAD 値43、「北陸糯216 号」が530 本/u、SPAD 値39、「あきだわら」が600 本/u、SPAD 値37である。

[成果の活用面・留意点]

  1.  試験は作物研究センター圃場(細粒質グライ土)で、5 月10 日頃に栽植密度60 株/坪で移植した。基肥・穂肥とも化学肥料を用いて実施した。基肥のリン酸およびカリは各成分3kg/10a 施用した。穂肥は幼穂形成期頃と出穂15 日前頃に分けて施用した。
  2.  品種特性及び種子の入手方法は平成25 年度活用技術「水稲多収品種・系統「新潟次郎」「アキヒカリ」「北陸糯216 号」「あきだわら」の栽培特性及び加工適性」を参照する。
  3.  本成果の施肥量であれば加工適性には影響が少ない。
  4.  いずれの品種も、いもち病防除を必ず実施する。

[具体的データ]

[その他]

研究課題名:県産「米粉用」米の低コスト・多収栽培法の確立
予算区分 :県単特別
研究期間 :平成22〜24 年度
発表論文等:なし
農業総合研究所作物研究センター 栽培科 連絡先 TEL 0258-35-0836
FAX 0258-35-0021