活用技術 平成22年度

牛ふん堆肥のリン酸、カリ成分を利用した青刈りヒエ栽培の化学肥料削減技術

    ※PDF版はここをクリック→牛ふん堆肥のリン酸、カリ成分を利用した青刈りヒエ栽培の化学肥料削減技術

[要約]

 牛ふん堆肥のリン酸、カリ成分で化学肥料成分を代替えすることにより、青刈りヒエ栽培の化学肥料を削減できる。

[背景・ねらい]

肥料価格が高騰する中、コスト低減のため家畜ふん堆肥の肥料成分の有効活用が求められている。しかし、家畜ふん堆肥の肥料成分を考慮した栽培はほとんど行われていない。そこで、転作水田で栽培される青刈りヒエをもちいて、牛ふん堆肥のリン酸、カリ成分を利用した施肥方法を示す。

[成果の内容・特徴]

  1. 青刈りヒエの栽培において、牛ふん堆肥に含まれるリン酸、カリの100%を化学肥料 成分と代替し不足する肥料成分(窒素、リン酸)のみを単肥で施用することで、リン酸、 カリ肥料を大幅に削減できる(表1、2)。
  2. 牛ふん堆肥を利用して化学肥料を削減しても、化学肥料のみを施用した場合と同 等の収量が得られる(表3)。
  3. 牛ふん堆肥中の肥料成分の利用率は化学肥料と同等である(表4)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 品種は「グリーンミレット中生」を用いた。
  2. 堆肥中のリン酸がカリよりも多い場合は、リン酸成分を基準に堆肥施用量を計算する。
  3. 化学肥料の削減率は牛ふん堆肥中の肥料成分含量による。今回使用した堆肥の成分で はリン酸肥料を70%、カリ肥料を100%削減可能である。
  4. 牛ふん堆肥中のリン酸、カリは塩酸抽出−小型反射式光度計で簡易に測定できる。

[具体的データ]

[その他]

研究課題名:有機物高度利用による環境負荷低減型バイオマス利用栽培技術の確立
  予算区分:県単特別
  研究期間:平成17〜21年度
発表論文等:なし
農業総合研究所 畜産研究センター 生産・環境科 連絡先 TEL 0256-46-3103
FAX 0256-46-4865