普及技術 平成22年度

開発畑の経営安定と農地管理ができるダッタンソバ(高ルチン含有ソバ)

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[要約]

 ダッタンソバを、標高450〜1000mで、7月下旬〜8月中旬に、種子量2.5kg/10aをは種すると安定した収量が得られる。開発畑地域の稲作農家がダッタンソバを導入すると、所得向上による経営安定と農地の有効活用を進めることができる。

[背景・ねらい]

 開発畑の有効活用が急がれるなか、実需があり、省力的で大規模栽培が可能な新規作物にダッタンソバを選定して、安定生産技術を開発し、その導入効果を検証する。

[成果の内容・特徴]

  1. ダッタンソバ品種「北陸4号」は、標高450〜1000mでは、7月下旬から8月中旬には種することにより、生育日数およそ85日で、安定した収量を確保できる(図)。
  2. 種子量2.5kg/10aで十分な収量が確保され、条播・散播による収量性の差は見られない(データ略)。施肥量は10aあたり窒素成分量で2〜4kgが適当である(図)。
  3. 子実中ルチン含量は、は種時期・は種方法によらず、普通ソバ品種「信濃1号」に比べて100倍程度となる(表1)。
  4. ダッタンソバの労働時間は1ha当たり40時間で、省力的に大面積の栽培管理ができ、水稲作との競合はない。また、栽培には、収穫以外は水稲用機械が使えるため、稲作農家が労力及び投資面で無理なく取り組むことができる。
  5. これらの栽培技術に基づき、6ha規模の水稲作経営がダッタンソバ5haを導入すると、所得は導入前に比べ973千円向上する(表2、3)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 「北陸4号」は中央農業研究センターが育成した品種で、種子は市販されている。
  2. 標高450〜1000mほ場での結果であり、適応地域は高標高地域とする。
  3. 収穫用コンバインはリース対応として経営収支を試算した。
  4. モデル試算は津南町の標高1000mの開発畑の調査結果による。

[具体的データ]

[その他]

研究課題名:開発畑の経営安定を目指したダッタンソバ、山ウド、夏秋イチゴ等の安定生産技術の開発
  予算区分:県単特別
  研究期間:平成19年〜21年度
発表論文等:なし
農業総合研究所 高冷地農業技術センター 連絡先 TEL 025-765-2145
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農業総合研究所 食品研究センター 食品工学科 連絡先 TEL 0256-52-3267
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