活用技術 平成18年度

針葉樹鋸屑とコーンコブミールを混合した培地の利用によるエノキタケ「雪ぼうし2号」の増収技術

[要約]

  エノキタケ「雪ぼうし2号」ついて、培地資材としてコーンコブミールを添加したところ、雪ぼうし2号に適した添加量は40g/瓶(850ml)であると推察され、この際の収量は対照区よりも多い。

[背景・ねらい]

  平成17年度にエノキタケ新品種「雪ぼうし2号」の品種登録申請を行ったが、生産現場での普及を図るためにはその栽培特性を知る必要がある。今回は、培地資材(基材や栄養材)として利用の多いコーンコブミールに着目し、その添加量の違いによる栽培や品質への影響と最適な添加量を調べた。

[成果の内容・特徴]

  1. 最適な添加量は、収量が最大となり栽培日数への影響が少ない40g/瓶(850ml)程度と考えられる(図1,2)。
  2. 添加量40gの雪ぼうし2号と既に栽培されている品種のTKを比較したところ、TKの収量を上回っていた(図3)。
  3. 雪ぼうし2号はコーンコブミールの添加による「菌床剥離」が起こりやすい品種である。「菌床剥離」が起こると収量と形質(茎の揃い)の低下を招くため、添加量は40g以下にする(図2)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 40g/瓶(850ml)という添加量は、試験栽培を実施した生産現場で使用している量と同程度であり、雪ぼうし2号用に改めて培地成分の構成を変える必要がない。
  2. 培地基材へのコーンコブミールの混合効果は、品種によって異なる。
  3. コーンコブミールは針葉樹鋸屑より高価であるが、添加による増収効果のため全体としては収入増になる。

[具体的データ]

[その他]

研究課題名:エノキタケ・ナメコの高品質品種の開発とその栽培技術の開発
予算区分:国補
研究期間:平成16〜20年度
発表論文等:新潟県森林研究所研究報告第47号(2006)
森林研究所 きのこ・特産課 連絡先 TEL 0254-72-1173
FAX 0254-72-0019