新潟県産スギ間伐材製品(防腐処理なし)の耐久性

[要約]

  間伐材製品の劣化状況を調査した結果、加工方法(丸棒加工等の有無)や施工地の条件によって劣化の程度が異なっていた。丸棒加工材を一般的な山腹で杭木等として使用した場合の耐用年数は5〜6年程度と考えられる。

[背景・ねらい]

  間伐材製品は森林土木事業を主体に利用されているが、一般土木事業等への利用拡大を図るためには耐用年数等を明確にする必要がある。このため、過去に設置された間伐材製品(防腐処理なし)の劣化状況を調査し、劣化特性について検討する。

[成果の内容・特徴]

  1. ピロディン(一定の力で直径3mm程度の針を打ち込み、その貫入量により腐朽度を判定する器具)により、劣化の程度を数値化し、客観的に評価できる(写真1、図1、 図2)。
  2. 劣化が激しい部位は、杭木の頭頂部および地際部、横木の上段、ボルト孔周辺などである。
  3. 劣化状況は加工方法(丸棒加工等の有無)や施工地の条件によって異なっている(図 3、図4)。
  4. 丸棒加工材を杭木等として使用する場合の耐用年数は、山腹で5年〜6年程度、海岸 で6年〜7年程度と考えられるが、バラツキが大きく、早いものでは3年で耐用限界に なるものも見られる(図3、図4)。  

[成果の活用面・留意点]

  1. 調査対象は部材径9cm程度の防腐処理を施さない間伐材製品である。  
  2. 県内112個所の施工地について調査を行った結果である。  
  3. 調査対象は主に、杭木等として地中にある程度打ち込んで使う部材である(劣化の進行が早いため)。  
  4. ピロディン打ち込み量(Pi値)は、劣化が最も激しい地際部分を、1部材あたり3個所測定した平均値である。  
  5. 本成果等をもとにして「間伐材製品の仕様基準(仮題)」を作成する予定である。

[具体的データ]    

[その他]

研究課題名:間伐材の利用促進を図るための新たな仕様基準の開発
予算区分:国補
研究期間:平成13〜17年度
発表論文等:新潟県森林研究所研究報告46号(2005)
森林研究所 森林・林業技術課 連絡先 TEL 0254-72-1172
FAX 0254-72-0019