切り花ヒマワリ「サンリッチオレンジ」の品質向上技術

[要約] 

  ヒマワリ「サンリッチオレンジ」において、シェードによる短日処理、または移植栽培を行うことによって、草丈が抑制されて茎が細くなり、品質が向上する。また、短日処理により到花日数が1〜2週間程度短縮される。

[背景・ねらい]

  切り花ヒマワリの出荷規格は主に茎径によって定められており、茎径を一定の太さに抑えることが重要である。しかし、主要品種「サンリッチオレンジ」の施設栽培では草丈が伸長しすぎて茎が太くなり、品質・採花率が低下してしまい問題となっている。そこで、短日処理・移植栽培による品質向上技術を確立し、切り花品質・採花率の向上を図る。

[成果の内容・特徴]

  1. 短日処理技術
    1. シルバーポリなど100%遮光でき、熱を遮断できる資材を用いてトンネルを作り、隙間などから光が漏れないように注意する。
    2. 本葉2〜4枚展開時から10時間前後の日長で処理を行うことが品質と実作業面からみて適する(図1,2)。処理が遅れると効果が劣るだけでなく、葉が被覆資材に触れて焼ける心配がある。
    3. 処理期間は7〜14日とする。期間が長いほど草丈が短く、茎が細くなる(表1)。
    4. 短日処理により、到花日数が1〜2週間程度短縮される(表1)。
  2. 移植栽培
    1. 200穴のセルトレーに1粒ずつ播種する。
    2. 本葉2枚展開時に定植する(図3,4)。
    3. 定植後、根が活着するまでは十分にかん水する。
    4. 開花は直播と比べて2〜3日遅れるが、ほ場での栽培期間は10日程度短縮される。

[成果の活用面・留意点]

  1. 施設栽培での技術である。
  2. 「サンリッチオレンジ」以外の品種では未検討。
  3. 短日処理以外の栽培管理や移植後の管理は栽培指針に準ずる。
  4. 短日処理と移植栽培とを併用しての試験は行っていない。

[具体的データ]

[その他]

研究課題名:簡易施設利用による一・二年草切り花の作型開発
予算区分:県単特別
研究期間:平成13〜15年度
発表論文等:なし 
農業総合研究所 園芸研究センター 栽培・施設科 連絡先 TEL 0254(27)5555
FAX 0254(27)2659