平成27年度 農業総合研究所における研究課題とその内容 目次へ戻る

(研究方向と重点研究)
 農業及び食品産業を巡る環境は、経済グローバル化の進展と国内外間競争が激化するなかで、食の安全・安心への関心の高まり、地球温暖化・環境問題への関心の高まりなど大きな転換期にある。
 これらの諸情勢を踏まえ「にいがた農林水産ビジョン(平成18年3月改訂)」では、@安全・安心で豊かな食の提供、A産業として成り立つ魅力ある農林水産業、B多面的機能を発揮する農山漁村の維持発展を柱として取り組みを進め、「安全・安心で豊かな食と緑の故郷づくり」の実現に向けて施策推進を図ることとしており、農業総合研究所においてもこの実現に向けた研究の加速と新たな取り組みが求められている。
 このため、産学官の連携を強化するとともに、現地との連携を密にしながら、担い手のシンクタンクとして本県の優位性、地域性を重視した新技術の開発等をより一層促進することとし、次の研究推進基本方向を定めて重点的かつ効率的な推進を図る。
 1.競争力のある生産体制と複合経営を推進するための技術開発
 2.環境に配慮し、消費者が求める食の安全・安心を重視する技術開発
 3.新潟らしい特産物の高品質生産と流通・加工技術の開発

 多様な研究ニーズに対応した技術開発を効率的、重点的に推進するため、研究推進基 本方向に基づき、総合的視点から施策対応や新規性、緊急性など必要性の高い課題の検討、研究課題化に努めることとする。また、部署横断的な課題や公募型研究に向けた課題化、他機関及び他事業との連携の強化などを総合的に推進する。
 1.新潟米の生産体質強化のための技術開発の推進
 2.複合営農推進のための技術開発の推進
 3.中山間地域に対応した技術開発の推進
 4.食品産業振興のための技術開発の推進
 5.環境保全型農業推進のための技術開発の推進

1 新潟米の生産体質強化のための技術開発の推進

 (1)需要に応じた計画生産のための品種開発  
財源区分
及び
実施年度
研究課題名及びその内容 担当部署
県単経常
平9〜
 水稲の基幹品種の育成

・当県に適する良質・良食味、多収、耐病性及び高温耐性の強い優良品種を育成する。
作物研
県単特別
(農総・農園)
平20〜27
 気象変動に対応した品種構成のための水稲晩生品種の育成

・今後進行が予想される気象変動に対応できる、高品質・良食味の晩生品種を育成する。
作物研

 (2)高品質・良食味と安定生産の推進
財源区分
及び
実施年度
研究課題名及びその内容 担当部署
事業(農総)
平23〜27
 水稲品質向上技術開発事業
 (米王国プロジェクト)
・高温登熟下においてもコシヒカリの品質を低下させない栽培法を確立する。また、高温耐性を備え、食味の良い品種を開発する。
作物研
食品研
基盤研究部
佐渡農技
県単特別(農園)
平26〜28
 多収米栽培技術の確立

・業務用・加工用に適する水稲多収品種「ゆきん子舞」「ゆきみのり」について、施肥法と収量性及び品質・食味について明らかにし、栽培マニュアルを策定する。
作物研
食品研 
県単経常
平27〜29
新規課題
 生物多様性を保全する環境保全型農業における佐渡産作物の高品質安定栽培技術の確立

・地域特有の気象条件と収量・品質の関係を明らかにし、高品質・良食味米安定生産のための栽培技術を検討する。 
・5割減減栽培における高品質安定栽培法の確立、および冬期湛水や中干しの有無・程度が水稲の生育に及ぼす影響を解明する。 
・少雪地帯での小麦等の生育特性を把握し栽培法を確立する。
佐渡農技
県単経常
平25〜27
 産地間競争に打ち勝つ新潟米ブランド強化のための基盤技術の開発

・省力・低コスト化をめざした直播栽培技術の改良や、安定した発芽率の確保と健苗育成のための水稲種子予措技術の改良を行う。また、有機質窒素の割合を5割とした栽培での品質・収量等と気象要因との関係について検討する。
作物研
創造的
平27〜28
新規課題 
 お米の品質及び成分特性を収穫前に診断できるマーカーの開発

・生態機能の根源である遺伝子を利用することで、これまで収穫後でしか判断できなかった米の品質及び分析が難しかった米の成分を稲の生育期間中に分析できる技術を開発する。
作物研 


2 複合営農推進のための技術開発の推進
 (1)地域農業システム確立に向けた土地利用型作物の技術開発
財源区分
及び
実施年度
研究課題名及びその内容 担当部署
県単経常
平26〜28
 
 農業生産法人の円滑な事業継続のための支援策の解明

・ 大規模農業生産法人の経営管理状況を把握して、継続的に発展し続けるための経営管理方策を整理する。また、法人経営の継承段階別の課題を抽出し、段階別支援策を検討する。
基盤研究部 
県単経常
平25〜27

 新潟版メガファーム推進のための革新的栽培技術の開発

・大規模経営体における、水稲や畑作物の収量・品質を維持しながらも、より省力化へ改善する栽培技術、農業者の負担の軽減や農業者一人一人の作業能力を均質化できる支援技術を開発し、農地利用の推進を図る。
作物研

 (2)高収益・周年型園芸生産拡大のための技術開発
財源区分
及び
実施年度
研究課題名及びその内容 担当部署
事業(農総)
平26〜28

 トップブランド農産物開発事業 

・青い色素合成に必要な遺伝子を導入したユリの培養球根をシャーレ内で養成した後、特定網室で栽培して開花させ、商品性の高い青いユリを選抜し、増殖する。

バイオ研究部
園芸研
県単経常
平21〜30
 にいがたオリジナル園芸品種の開発育成

・本県の園芸品目の市場優位性を確保するため、他県にはないオリジナル品種を開発育成する。
野菜:イチゴ、エダマメ、ナスなど 果樹:自家結実性ニホンナシなど 花き:チューリップ、ユリ、アザレア
園芸研
県単経常
平27〜29新規課題
 新潟産果実のブランド力向上と新展開に向けた技術開発

・果実生産のブランド力向上に向けた品質向上、安定生産技術の開発を行うとともに、新規栽培者が栽培に取り組みやすい新たな栽培方式の開発や品種選定を行う。
園芸研
県単経常
平27〜29新規課題
 花きの産地強化とブランド化を推進する生産・流通技術の開発

・ブランドに見合う高品質生産技術、低コスト・省エネ栽培技術、出荷流通時の品質保持技術の開発を行うとともに、本県の気象条件に適応した有望品目および県推進品目等の有望品種の選定を行う。
園芸研
県単経常
平27〜29新規課題
 野菜生産を取り巻く様々な環境に対応した生産方法・作型の再構築

・新たな農耕地利用体系を可能にする新作型を構築するとともに、出荷ロスとなる生育障害及び阻害要因を解明し、技術改善の可能性を探る。
・また、単位面積・投下労力あたりの収益性の向上を図るための栽培技術の開発と、本県に適した耐候性等を有する品種を検索する。
園芸研
県単経常
平27〜29新規課題
 環境にマッチする園芸病害虫および土壌:栄養の効率的制御技術の開発

・総合防除を実践するための技術開発や新規侵入・難防除病害虫に対応した防除技術の確立を行うとともに、園芸作物の生理障害等要因の解明とその対策技術の開発を行う。また、合理的で環境負荷の小さい低コスト・低投入な栽培管理技術の開発を行う。
園芸研
県単経常
平25〜27
 新しい産業を創出するための基礎的なバイオ技術と有用素材の開発

・有用資源や有用遺伝子の探索と評価、および、組織培養を用いた品種育成の加速により、新しい産業を創出するための有用素材並びに新品種の開発を行う。 
バイオ研究部 
県単特別
平25〜27
 新たな環境制御の導入による「越後姫」の品質安定と増収技術の開発

・「越後姫」冬季高設栽培時における、補助光利用および光合成促進による消費者の求める果実品質の向上と増収効果を明らかにし、冬季低温寡日照条件下における、品質向上、増収、省エネルギー技術を確立する。
園芸研
県単特別
平27〜29新規課題
 「ル レクチエ」のブランド強化、生産拡大技術の開発

・近年問題となっている「ル レクチエ」の褐色斑点病の防除技術の開発や、稲作農家などの新規栽培者や後継者が取組やすく、短期間で成園化できる「ジョイント栽培」の「ル レクチエ」への適応技術の開発を行う。 
園芸研
 
県単特別
平24〜27
 最近の野菜流通に対応した加工・業務用たまねぎの高位安定生産技術の開発

・気象変動の影響を受け易い加工・業務用タマネギの低コスト省力化技術並びに斉一性及び安定性を高める技術を開発する。
園芸研
県単特別(農園)
平25〜27
 砂丘土壌における加工トマトの安定栽培技術の開発

・たばこ廃作地等への加工用トマ導入のための品種選定、施肥体系、機械化による省力化等の栽培管理技術を開発する。 
園芸研 
県単特別(農園)
平25〜26
 ル レクチエ接ぎ木苗生産技術の開発

・展葉枝挿しによる増殖技術や幼苗接ぎ木による接ぎ木苗の早期養成方法を開発する。  
園芸研 
創造的
平26〜27
 LED光が導く‘すいかの伝統的接ぎ木育苗法’の進化

・簡易補光によるすいか接ぎ木苗育苗技術を開発する。
園芸研

 (3)畜産経営体質強化と生産拡大のため技術開発  
財源区分
及び
実施年度
研究課題名及びその内容 担当部署
県単経常
平27〜29新規課題
 酪農・肉用牛経営の収益向上に結びつく生産性向上基盤技術開発

・廃棄や利用されていない低ランク胚やフリーマーチン、稲わらや低質飼料の有効活用技術を開発する。また、肥育牛に対するビタミンA投与の知見の集積を図る。
畜産研
県単経常
平27〜29新規課題
 中小家畜と自給飼料の生産及び畜産環境に関する研究

・飼料作物の生産性向上技術、食品加工残さの飼料化と品質管理方法、豚や鶏への低コスト給与技術の開発を行うとともに、堆肥を活用するための環境基準への対応技術の開発を行う。
畜産研
県単特別
平25〜27
 ちがいの分かる「にいがた和牛」生産技術の開発

・新潟県独自の新たな牛肉の価値基準を創造するため、新潟オリジナル技術として赤肉中のうま味成分を増加させ、かつ購買意欲を高めるような美しい桜色を呈した牛肉となる生産技術を開発する。また、ホルモンの感受性等が低下した高齢の雌牛からでも受精卵を作出できる技術の開発をめざす。
畜産研
食品研
県単特別
平26〜28
 畜産臭気低減技術の確立

・畜産における解決困難な課題の一つである臭気の問題について、臭気物質の特性を解明し、水のミスト散布技術及び低コスト脱臭技術を確立する。
畜産研 
県単特別
平27
新規課題
 飼料用米等による飼料自給率の向上

・飼料用米の利用拡大を図るため、酪農及び養豚経営における飼料用米利用拡大技術や収穫作業を分散するための早生品種「新潟次郎」の立毛乾燥技術の開発を行う。
畜産研
作物研
県単特別(畜産)
平25〜27
 雌雄産み分け技術の開発

・性選別精液を使用した採胚技術を確立するため、精液の子宮内深部注入技術を検討する。また、性判別を行った胚を主に不凍ポリアミノ酸を使って凍結保存する技術、ならびに受精前の卵子を凍結保存して融解後に体外受精を行い、受精卵を作出する技術を検討する。
畜産研

3 中山間地域に対応した技術開発の推進
 (1)地域条件を活かした農産物の高付加価値化
財源区分
及び
実施年度
研究課題名及びその内容 担当部署
県単経常
平26〜28
 佐渡におけるかき及び園芸作物の地域条件に適合した安定生産及び生産性向上技術の確立

・佐渡特産おけさ柿産地活性化のための安定生産技術、生産性向上技術開発に取り組む。また、佐渡地域特産となり、かつ環境保全や地域農業活性化に寄与できる園芸品目の探索や栽培技術の確立に取り組む。
佐渡農技
県単経常
平25〜27

 中山間地域の活性化を図る園芸生産技術の確立

・中山間地で現行栽培している園芸品目の安定生産、平場には無い豊かな地域資源を活用した山菜や薬用植物などの品目開発、さらに一歩進めて、豊かな自然を都市の人々に満喫してもらう観光農園に対応した技術を研究してゆく。

中山間農技
県単経常
平27〜29新規課題

 高標高・雪等地域資源を活用した新規品目・出荷差別化技術の開発

・高標高開発畑における夏季冷涼な気候や雪等を活用した新規品目や出荷差別化技術の開発及び既存の地域特産品の生産安定に寄与する技術の開発を行う。

高冷地農技
県単特別
平27〜30新規課題
 有害鳥獣の食害を受けにくい園芸品目の生産技術の開発

・こんにゃく、さといも、にんにく、ごぼう等の有害鳥獣の食害を受けにくい品目の選定と安定生産技術の開発を行う。
高冷地農技
県単特別
平27〜30新規課題
 カキのジョイント栽培による省力・早期成園化と既存樹若返り技術の開発

・主要品種のジョイント栽培による植栽から成園化までの簡易な栽培技術の開発、ジョイント栽培に適応するカキ品種の選定と、耐雪型のジョイント栽培技術の開発、ジョイント栽培による既存樹の若返り技術の開発を行う。
佐渡農技
園芸研 
県単特別
平27〜31新規課題
 新潟県に適した薬用作物(生薬)の選定と生産技術の開発

・本県に適した薬用作物(生薬)の選定と栽培法に関する研究、薬用成分の分析手法の検討を行う。 
中山間農技
食品研 
県単特別
平26〜28
  地域特産にんじんの定着・拡大に向けた安定生産技術の開発

・「雪下栽培にんじん」で問題化している土壌病害の発生生態を解明し、
防除技術を開発する。また、砂丘畑におけるジュース用の特殊にんじん生産の可能性を検討する。
高冷地農技
園芸研
基盤研究部

4 食品産業振興のための技術開発の推進
 (1)県産農畜産物の加工利用技術の開発
財源区分
及び
実施年度
研究課題名及びその内容 担当部署
県単経常
平26〜28
 
 新規食品素材及び高付加価値化技術の開発

・消費者に訴求力のある商品を開発するために@微生物を利活用した新規食品A物性調整技術B米の新たな用途や高品質化技術を確立及び開発する。 
食品研 
県単経常
平27〜29新規課題
  競争力、優位性のある県特産品創出に向けた流通、製造技術の開発

・県特産品創出に向けた@高品質貯蔵技術A味噌製造技術B非加熱食品製造技術の開発や微生物の活性能評価を行う。
食品研 
県単経常
平27〜29新規課題
 競争力のある機能性素材と品質管理に向けた技術開発

・新たな機能性素材を発見し、大量製造プロセスを確立する。また、最終製品の加工機能を改善できる食品素材の開発も行い、効率的品質評価技術の開発を行う。
食品研
県単特別
平27
新規課題
(食流)
 効率的米粉生産のための高水分水蒸気等による米粒への吸水量・速度調節技術開発

・新技術を用い、節水等による低コスト米粉製造技術の開発を行う。
食品研
県単特別
平27〜28
新規課題
 かんしょ「べにはるか」の安定生産技術、貯蔵技術等の確立

・新潟県に適する施肥栽培技術及び高品質芋の収穫適期判定技術の開発と貯蔵技術と「芋のしっとり感」を指標化し、品質基準を確立する。 
食品研
園芸研
県単特別
平25〜27
 新潟オリジナル乳酸菌による食品加工技術の開発

・新潟県には多種の地域特産農産物が生産されており、その特長を活かした食品素材が求められている。一方、雪室保存の野沢菜漬けから新潟オリジナル乳酸菌(Lactobacillus sakei ウオヌマ株)を見出し、秀逸な風味に寄与することを明らかにしている。そこで、この新規乳酸菌を活用した新たな食品素材化技術を開発する。
食品研
高冷地農技中山間農技
佐渡農技

 

5 環境保全型農業推進のための技術開発の推進
 (1)有機物資源の循環利用の促進
財源区分
及び
実施年度
研究課題名及びその内容 担当部署
県単経常
平25〜27
 有機物や微生物の機能を活用した環境保全型農業技術の開発

・有機物の特性とその分解を担う微生物を解析するとともに、農業生態系における藻類や光合成微生物等の機能を解析して、新たな環境保全型農業技術を開発する基盤を形成する。

基盤研究部

 (2)環境負荷の軽減と地域環境の保全
財源区分
及び
実施年度
研究課題名及びその内容 担当部署
県単特別
(農園)
平25〜27

 誰にでも取り組みやすい有機栽培技術の開発

・有機栽培への取り組みを推進するため、有機肥料及び各種有機質資材を用いた肥培管理技術を確立する。また、省力的・効果的な除草技術体系を構築する。

基盤研究部
園芸研
食品研
佐渡農技
県単経常
平27〜29
新規課題
 多様な栽培環境に対応した適正な水田土壌管理技術の開発

・異なる用排水条件や水管理、品種など多様な栽培においても効率的な施肥、土づくり等養分供給を可能にし、土壌養分を維持するとともに暗渠効果を維持するための水田土壌の管理技術を開発する。

基盤研究部
県単経常
平25〜27
 水稲・大豆の難防除病害虫の管理技術の開発

・近年新たに問題となっている水稲病害虫の防除法等を明らかにするとともに、水稲・大豆における農薬を減らした栽培の拡大・安定化に対応した防除技術を開発する。

作物研

6 産学官連携競争的資金活用型研究
 (1)農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業
財源区分
及び
実施年度
研究課題名及びその内容 担当部署
公募
H25〜27 

 革新的接ぎ木法によるナス科野菜の複合土壌病害総合防除技術の開発

・革新的接ぎ木を主体に予防的措置、防除の判断技術の開発を通じてナス科野菜の複合土壌病害防除技術を開発する。 

基盤研究部 
公募
H25〜27

 機械除草技術を中核とした水稲有機栽培システムの確立と実用化

・圃場規模や土壌条件、経営状況等に応じて除草機械を選択できるようにするため、3種類の除草機械を改良・製品化し、これを中核として生産者が容易に実践できる有機栽培システムを構築する。

基盤研究部
公募
H25〜27 

 水稲初期生育を改善する革新的土壌管理技術と診断キットの開発

・水稲の初期生育を阻害する要因の特定と軽減する土壌管理技術を開発するとともに、土壌管理が適切かどうか判定できる診断キットを開発する。  

基盤研究部 
公募
H25〜27 

 関東甲信越地域の気象資源とソルガム新品種を活用した省力多収飼料作物栽培技術の開発

・省力的安定多収で温暖化した気候を活用できる暖地型牧草であるソルガム類栽培を主体とし、夏作ソルガム(2回刈り)、冬作イタリアンライグラス(1回刈り)による年3回収穫する多収技術体系を開発する。 

畜産研 
公募
H26〜28 
 

 変動気象に対応可能な水稲高温障害早期警戒・栽培支援システムの開発

・メッシュ農業気象データや作物生育予測による高温被害早期警戒情報と、品質低下を防ぐ栽培管理技術を結びつけた気象対応型栽培管理システムを構築する。  

基盤研究部
作物研 
公募
H26〜30 

 新規需要開拓のためのチューリップ新品種育成と切り花等高品質化技術の開発

・他県等と連携し、需要が多く市場性の高い切り花用チューリップ新品種を育成し、切り花の高品質化技術を開発する。   

園芸研 
公募
H26〜28 

 ポリアミンを増強した納豆の開発とポリアミン高含量納豆の機能性の研究

・健康長寿に寄与するポリアミン含量の高い新規納豆を開発するとともに、ポリアミンのアンチエイジング効果を解明する。  

食品研 
公募
H27〜29
新規課題 
 農耕地からの一酸化二窒素ガス発生を削減し作物生産性を向上する微生物資材の開発

・土壌微生物のN2O還元消去能力を利用し、肥料や作物残渣に由来して農耕地から発生しているN2O発生削減と作物生産性向上の両効果を有する画期的な微生物資材の実用技術を開発する。  
基盤研究部
公募
H27
新規課題 

 モモせん孔細菌病の多発生産地における効果的な防除技術の開発

・モモせん孔細菌病の近年の発生動向と多発生要因の解明を行うとともに、新規防除資材の効果を確認する。

園芸研 

 (2)国委・その他
財源区分
及び
実施年度
研究課題名及びその内容 担当部署
国委託
H25〜27 

 食後血糖上昇を抑制する高アミロース米等とその加工食品の開発

・高い機能性の期待される「こなゆきの舞」(北陸粉243号)、「越のかおり」に着目し、その米飯食味改善技術や新規加工品を開発する。  

食品研 
国委託
H25〜29 
 

 米粉に適した品種及び低コスト粉砕技術の開発

・米粉利用を目的として育成されたタンパク質変異米品種等の米について製粉特性を把握し、低コスト製粉装置を組み合わせることにより、「新規用途米粉の用途別推奨指標」(平成24年新潟県指定)に適合した低コスト米粉製造技術を開発する。   

食品研 
国委託
H25〜28 

 農地土壌温室効果ガス排出量算定基礎調査事業(排出削減のための農地管理技術の検証) 水田における有機物の施用に関する調査

・水田への有機物施用に伴う、炭素貯留とGHG排出のトレードオフの関係について調査を行い、農業生産性の観点からより望ましい営農体系を提案する。 

基盤研究部 
国委託
H25〜28 

 農地土壌温室効果ガス排出量算定基礎調査事業(排出削減のための農地管理技術の検証) 畑地における有機物の施用及び肥効調節型肥料の施用に関する調査

・環境保全型農業技術の導入により収量・品質を維持しながら畑地への窒素投入量を削減するとともに、NO生成メカニズムを把握することにより、農耕地からのNO発生量を総合的に削減する技術を開発する。   

基盤研究部 
国委託
H25〜32 

 土壌実態調査による土壌管理と土壌炭素量の関係解明

・県内約160点の農耕地土壌を抽出し、有機物施用や水管理等のほ場管理の違いが土壌炭素量の変動に及ぼす影響を明らかにするとともに、農耕地に炭素を蓄積するための技術開発の基礎データとする。また得られた調査データは農耕地が排出・吸収する温室効果ガス算定の基礎データとして活用する。 

基盤研究部 
国委託
H26〜30 

 実需者等のニーズに応じた加工適性と広域適応性を持つ大豆品種の開発

・水田転換畑を用い、大豆の黒根腐病発病度を評価・品種選抜し、黒根腐病抵抗性品種育成に資するとともに、難裂莢性など機械収穫適性が高い新系統の北陸地域における適応性を評価し、新品種決定のための資料を育成地に提供する。

作物研 
国委託
H26〜30 

 海外植物遺伝資源の遺伝特性解析・収集

・近年の地球温暖化問題に対応するとともに、国内および県内農業の競争力を強化するため、ナス遺伝資源200点について、生育及び病害抵抗性等の特性情報を取得し、生物資源ジーンバンクから配付可能にすることで、ナス新品種開発に資する。 

園芸研 
国委託
H27 
新規課題  

 アジア植物遺伝資源ネットワークの構築

・アジア地域の未探索遺伝資源を収集して多様な育種素材として保全する。また、遺伝資源の特性情報をデータベース化し、育種素材として利用するための環境を整備する。  

園芸研 
国委託
H27〜31 
新規課題 

 エチレン非依存性花きの品質保持技術開発研究

・雄性不稔ユリで効率的な遺伝子組換え方法と外来遺伝子の再導入方法を開発する。また、老化関連候補遺伝子の発現を抑制した形質転換ユリで老化特性を評価する。  

バイオ研究部 
国委託
H27〜31
新規課題 
 大豆多収阻害要因の実態解明と効率的な多収阻害要因の改善の実証

・生育・収量等と耕種条件、土壌条件、病虫害発生状況等を調査し、大豆の生産性等に影響を及ぼしている要因を明らかし、圃場毎に重点的に実施すべき技術導入実証を行うとともに、共同研究機関と協力して支援マニュアル(案)を策定する。 
作物研
基盤研究部 
国委託
H27〜31
新規課題 
 北陸地域のグライ低地土水田におけるカリウムの施用指針の策定

・低地土水田において、カリ施用が土壌の交換性カリの変動に及ぼす影響を解明するとともに、土壌中の交換性カリやカリ施肥量、かんがい水からのカリ供給量が水稲の生育、収量などに及ぼす影響を評価する。 
基盤研究部 
国委託
H27〜31
新規課題 
 晩播、狭畦無培土栽培によるダイズ黒根腐病発病抑制技術の開発と実証

・晩播および狭畦無培土を中心とした黒根腐病被害軽減効果を大豆新品種「里のほほえみ」で検証し、対策技術を開発する。また、開発した対策技術の有効性を実証する。 
作物研 
国委託
H27〜31
新規課題 
 新潟県における子実加害性害虫の発生実態の解明とマメシンクイガ対策技術の開発

栽培履歴や防除法が異なる多数の大豆圃場において、マメシンクイガの同所的に発生するサヤムシガ類と子実被害の発生量を調査し、害虫発生量や栽培要因を指標としてリスク推定法を明らかにするとともに、圃場試験により水田転換や殺虫剤散布の被害低減効果を明らかにする。
作物研 
国委託
H27〜
新規課題 
 乳用牛の生涯生産性の総合評価手法の開発

中核研究機関と共同で、乳牛の泌乳中のエネルギーバランス状態を簡易に推定・把握する指標を作成する。また、作成した指標形質の遺伝的要因を解析し、エネルギーバランスの改良に利用可能な指標形質を探索する。 
畜産研 
国委託
H27〜31
新規課題 
 籾米サイレージ等の泌乳牛への最大可能給与量の解明と効率的給与技術の研究開発と実証

籾米および籾米サイレージの破砕粒度が乳牛の消化特性に及ぼす影響、並びに泌乳牛への最大可能給与量を解明し、推奨給与メニューを開発する。また、開発した給与メニューを新潟県内の酪農家において実証試験を行い、実用性を検証する。 
畜産研 
国委託
H27〜31
新規課題 
 飼料用米のデンプン組成及び外皮が離乳子豚に与える影響

離乳子豚に対する飼料用米給与は発育の向上や下痢の抑制作用が明らかとなっているが、その原因は不明。そこで、飼料用米並びにトウモロコシの胚乳及び外皮にそれぞれに着目した試験を中心に行い、その要因を明らかとする。 
畜産研 
国委託
H27〜
新規課題 
 各有機物の特徴を生かした田畑輪換土壌の修復

大豆栽培により劣化した田畑輪換土壌に対する各種有機物による修復効果を化学分析値で評価できるように指標化する。さらに、施用試験で検証することにより、土壌状態に適合した有機物の選択方法および施用方法を提案する。 
畜産研 
 国委託
H27〜
新規課題
 各種堆肥・有機質資材の窒素肥効および炭素貯留評価

有機質資材・有機質肥料全般に適用できる窒素肥効評価法を開発するとともに、現場で活用できるように評価法を簡便化する。混合堆肥複合肥料や導入される緑肥について炭素貯留効果を評価するとともに、水稲栽培での減化学栽培を実証する。 
畜産研 
国委託
H26〜27
競争的 

 北信越地域における高性能機械の汎用利用と機械化一貫体系を基軸とした低コスト・高収益水田輪作体系の実証

・良食味多収品種として「あきだわら」を用い、現地栽培での多収実証、育苗コストの低減対策、多肥栽培時での病害虫対策を明らかにする。 

作物研
基盤研究部 
国委託
H26〜27
競争的 

 革新的技術導入による水稲育苗ハウスを利用した省力的低コスト果樹栽培の実証研究

・大規模農業経営体への導入可能技術としてシンプルな技術構成と省力的で稲作作業との労力競合が少なく、安定生産可能な果樹栽培技術を開発し体系化を図る。さらに消費ニーズに応える高品質果実生産を実現する。 

園芸研 
国委託
H26〜27
競争的  

 間欠冷蔵処理によるイチゴの花芽分化促進

・本県の気象条件ならびに品種に適した処理条件を解明することで、早期出荷の安定確保と販売力の強化を実現する。 

園芸研 
国委託
H26〜27
競争的 

 省力型樹形を基盤とする果樹の省力・軽労型生産技術体系の実証

・ニホンナシのジョイント栽培において、作業機械等の利用が難しい重粘土壌に立地する園地で技術の体系確立を行う。

園芸研 
国委託
H27
競争的 

 花き日持ち性向上対策実証事業

・ユリ、チューリップ、シャクヤクについて、実用的な切り花品質保持技術を確立する。  

園芸研 
国委託
H27
競争的
新規課題  

 モモ黄肉新品種の大苗利用で1年目から収穫可能なシンプル栽培技術開発

・迅速な改植が可能で、新規栽培者でも簡単に取り組めて、早期に収量が確保できる栽培法を開発する。 

園芸研 
その他
H27
新規課題 
 ロシア産大豆の加工特性評価(発展途上国への農業投資促進事業) 

・ロシア産大豆の加工情報を収集するため、新潟大学農学部がロシア連邦で入手した大豆について豆腐、味噌及び納豆の加工適性を調査する。
食品研 
その他
H27
新規課題 
 積雪地域でのバイオ燃料生産を目指したオイル産生微細藻類の特性解明 

・有望株の遺伝子配列に基づく分子系統解析や培養方法の検討を行う。
基盤研究部 
その他
H26〜30

 新規還元土壌消毒の開発

・トマト青枯病(ネコブセンチュウ)を対象に、土壌還元消毒法に適した新たな資材を選抜するとともに、下層土まで消毒するための処理条件を明らかにし、低コストで取り組みやすい新たな消毒技術を開発する。

基盤研究部 

7 その他
 (1)東北三県共同研究開発事業  
財源区分
及び
実施年度
研究課題名及びその内容 担当部署
政策
H25〜27 

 酵母等有用微生物の分離と特性解明

・新潟県農産物のブランドアップに貢献し、食品加工に活用可能な微生物を分離する。 

食品研 


 (2)知事枠  

財源区分
及び
実施年度
研究課題名及びその内容 担当部署
県単政策
平26〜28
 
  新たな米産業創出・食品素材化新技術開発事業

・本県の強みである米を基軸に米産業の集積を図るため、産学官が連携し、研究推進母体となるクラスターを構成する。また、新たな米産業の創出につながる次世代の米加工技術を開発する。
企画情報部
食品研
作物研
佐渡農技 
政策
H26〜28 
 

 生育環境最適化システム開発(施設園芸次世代モデル創出事業)

・トマト、キュウリ、イチゴの循環型養液栽培での最適な養液管理や複合環境制御技術を確立する。

園芸研 
政策
H26〜27
 

 晩生新品種関連技術開発事業

・晩生新品種の品種判別手法、効率的な病害虫防除体系等を開発する

作物研 

凡例)
基盤研究部 = 農業総合研究所基盤研究部
バイオ研究部 = 農業総合研究所アグリ・フーズバイオ研究部 
作物研 = 農業総合研究所作物研究センター
園芸研 = 農業総合研究所園芸研究センター
畜産研 = 農業総合研究所畜産研究センター
食品研 = 農業総合研究所食品研究センター
高冷地農技 = 農業総合研究所高冷地農業技術センター
中山間農技 = 農業総合研究所中山間地農業技術センター
佐渡農技 = 農業総合研究所佐渡農業技術センター

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